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「ツーリングする」ということ

ツーリングとは、
「内なる自分を彷徨うものだ」
と、いつか誰かが言っていた。

が、一般的にはバイクに乗り
”ここではないどこか”へ行き、帰ってくる。
本質的には、ただそれだけのことだ。

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スピードに酔いしれるものもいれば、
風景に見とれるものもいる。

旅先で出会ったグルメに舌鼓を打ち、
仲間と酒を呑むことが目的のものもいる。

はたまた、コーナリングの出来に一喜一憂し、
完全にスポーツとして楽しんでいるものも。。。

自分も、昔はとにかく時間の許す限り走りっぱなしだったのだが、最近はB級グルメが目当てになりつつある。
ライダーの数だけ楽しみはあるし、それはそれでいいのだろう、とは思う。

しかし、問題なのは”帰ってくる”ということだ。
しかも、ツーリングである以上「無事に」ということがが大前提となる。

実は、十年くらい前か。
ツレがロングツーリング中の九州で派手に事故った。
「輸血が必要なら」と同じ血液型の自分は、
救急車のあとを病院までバイクで追いかけた。

不幸中の幸いで命には別状無かったが、
一時は左足切断の危機が。
結果的には、緊急手術のうえ九州に1ヶ月、地元に1ヶ月の入院生活にてことなきを得たが。
もちろんバイクは大破。
結局、全国チェーンのバイク屋に
九州から関西まで運んでもらった。。。

今では無事にバイク復帰し、通勤にもバイクを使ってるようだ。
なので、笑い話のネタにしてるのだが。。。

昔、「サーキットに一滴の血も流さずに引退できることを、誇りに思う」と言っていたレーサーがいた。

名言だと思う。

コンマ一秒の速さを競っているレースでさえ、
事故が前提でも必然でもないのだ。

レースは、確かにスピードの領域が高いため、
常に危険と隣あわせだと言えるだろう。
しかし、無茶な対向車もいなければ、
急に横断する歩行者もいない。
むしろ、そういった面では安全と言えるかもしれない。
ある意味、公道の方が危険と言える部分も多々ある。
となれば、常用速度域のツーリングであっても、
決して油断はならないのだ。

実は先ほどの”ツレ”は、ツーリングについては
今だに控えているフシがある。
おそらく、自分で自分に「足かせ」を付けてしまっているのだ。
自分に厳しい人間なら、きっとそうなってしまうのだろう、
たった一回のミスでも。。。

なので、自分は「楽しく」「長く」乗るために、無事故で行きたい。
コーナリングの練習はすれど、無理はしない。
ツーリングで出会う峠道も、8割のチカラで走る。
残り2割は、ブラインドの向こうに潜んでいる”何か”に対するマージンだ。

ツーリングにおいては、決して
「速いこと」や「美しいライディングフォームであること」
が美学ではない。
「無事に帰ること」だけが最終目標なのだ。

いつか年老いてバイクを降りる日が来たら、
「一滴の血も流さずにバイクを降りることを誇りに思う。」
と胸を張って言えるような自分でいたい。

もちろん、他人には言わずひとり喜ぶんだが。(爆

実は根暗なんです。。。



※この記事は、当ブログの管理人であるエリミ、一個人のささやかなる決意表明であり、不幸にも事故に遭われた方々を誹謗中傷するものでは、決してありません。
 また、尊敬するライダーである加藤大治郎さん、阿部典史さんほか、不運にもバイクでお亡くなりになられたライダーの方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

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コメント

私も最近同じようなことを考えていますよ~

バイクが好きならばバイクで絶対に事故っちゃいけないな~と。
それが私が(この年で(笑))バイクに乗ることを許してくれている家族に対する気持ちじゃないかと。
社会人としても会社に迷惑かけられないですしね。

安全運転に努めて長くバイクに乗りたいですね!

投稿: ヒカル | 2008年2月19日 (火) 23時41分

ヒカルさん>

やっぱり、考えていらっしゃいますか?
ある程度の責任ある年齢になると、やっぱり皆さん考えるんですね。
やっぱり、なんだかんだいっても「バイクって危険な乗り物だ」って、口にこそ出しませんが思ってますから。。。
家族の前では決して言えませんが。

確かに、ヒカルさんの言うとおり。
事故しないことが「家族に対する気持ち」ですね。
いつまでも、事故らず楽しく乗りましょう!

投稿: エリミ | 2008年2月20日 (水) 21時41分

>スピードに酔いしれるものもいれば、
>風景に見とれるものもいる。
>
>旅先で出会ったグルメに舌鼓を打ち、
>仲間と酒を呑むことが目的のものもいる。

このどれもが楽しみです。(笑


そして「無事に帰ること」の大切さも完全同意です。家族、会社、仲間、すべてのことに迷惑かけたくないですもんね、やっぱり。

自分も7年近く前、ハデに転倒したことがあります。大怪我しましたがこうして元気にまたバイクに乗れてます。
忘れてはいけない過去の負の勲章ですが、バイクに乗ってると楽しくてエキサイトして時折忘れてしまうことがあります。

エリミさんの記事をみて、やはり8割で楽しむことが大切だなと思い出しました。

これから先、怪我なく事故なく「一滴の血も流さずに」バイクを降りる日まで、お互いに気をつけて楽しみましょう!^^

投稿: けん | 2008年2月21日 (木) 23時57分

けんさん>

たしかに、「スピード」「風景」「酒」「グルメ」、全部が楽しみですよね~

けんさんも転倒されたことがあるんですね。
自分のツレもそうですが、後遺症などなくまたバイク乗れてホントによかったですね。

そう、そうなんですよ。
乗ってると夢中になって忘れるんですよ。
自分も「8割で走る」とエラそうに言ってはいますが、実は夏の四国ツーの石鎚スカイラインの下りで飛ばし過ぎ、転びかけました(汗
ヒヤッとしましたが、それがまた「8割の走り」を心がけるキッカケになりました。

バイクは危ない乗り物ですが、それと同じくらい楽しいものです。
いつまでも笑顔で乗り続けられるよう、無事故で行きましょう!

投稿: エリミ | 2008年2月23日 (土) 01時59分

エリミさんこんにちは!

この記事読んで
胸打たれました。

まさに今の自分に言い聞かせたい内容ですね。
本当、読んでて背筋がゾクゾクしています。

「無事に帰る事」

これ素晴らしい言葉です。
今後バイクにまた乗るようになったら
座右の銘にします。

エリミさん、ありがとう!

投稿: よっち | 2008年3月26日 (水) 13時12分

よっちさん>

同年代のよっちさんに何か伝わるものがあったとしたら、とてもうれしいです!
ケガなさったことは忘れてはいけないことだとは思いますが、決して卑屈にならず楽しんでバイクに乗り続けてください。

実は、自分は一時期バイクを降りようかと悩んでた時期があったんですが、それを踏みとどまらせてくれたのが、ライダーの方々のHPやブログだったんです。
で、いつか自分も人に何か伝えることが出来れば、、、という思いからブログを始めました。

それが、こんなありがたいコメントいただけるようになるなんて、、、思ってもいませんでした。
本当に”ブログ始めて良かった”と思ってます!
コチラこそ、ありがとうございます。

これからもよろしくお願いしますね!!

投稿: エリミ | 2008年3月26日 (水) 22時36分

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