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暁のキックスタート

斎藤純である。

昔は、「バイク小説は片岡義男」だったような気がするが。
最近は、この方がとてもお気に入りだ。

一般的には、斎藤純といえば「オートバイライフ」
なのかも知れないが。
自分は断然「暁のキックスタート」だ。

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バイブル、と言っていいくらい。
もう何回読んだだろう。

フィクションとノンフィクションの境界を行き来するような
やや実験的な構成となっているが、上手くまとめている。
それどころか、今までにない小説のあり方を完成させたのでは、
と言う気持ちにすらなる。

元はといえば、この小説は「月刊アウトライダー」に連載されていたもの。
当時、バイク雑誌といえば、当然ではあるがバイクそのものを扱うものが主流。
しかし、アウトライダーだけは、直接バイクに関する記事はほとんどなかったと言える。

でも、須藤英一氏の旅心をくすぐる写真しかり。
斎藤純氏の小説しかり。
バイクのあまり出てこない、れっきとしたバイク雑誌だった。

少し話はそれたが。

さて。
斎藤純氏の「オートバイに乗りに関する考え方」
を端的に示した文章が本文にあったので、紹介しようと思う。



オートバイ乗りの心には、
埋めようのない深い穴ポコが空いているのです。

オートバイ乗りは、表向きにはタフな振りをしつつ、
その穴ポコを埋めようとあがいています。

オートバイ乗りがオートバイを降りるのは、
穴ポコを忘れたときです。

若いうちは穴ポコが見えるけれど、大人になるにしたがっ
て、だんだん穴ポコのことを忘れてしまいます。

でも、中にはその暗い穴ポコと一生向かい合っていこうと、
いつまでもオートバイを降りない連中もいます。

自分はどうなんだろう。
穴ポコが空いているのか。
埋めようとして、あがいているのか。
穴ポコと一生向かい合っていこうとしてるのか。

今まで何度か考えてみたけど、結局分からなかった。
でも、分からなくてもいいと思う。

だからオートバイに乗り続けるんだろうし。

斎藤純氏はこうも言っている。

オートバイ乗りは、ときおり心の穴ポコを覗き込んでは、
そこにまだ穴ポコがあることを確かめるだけなのである。




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コメント

何でこんなに乗ってんだ、俺。
と考えた時に案外その『穴ボコ』に近い考えも理由の一つかなと思っています。

乗り続けている限り、穴は埋まらんでしょうね。
ゴールの見えない底なしの穴だからなぁ・・・


投稿: てつさん | 2008年7月 8日 (火) 02時43分

僕のバイブルは、

「ボビーに首ったけ」でした(苦笑)

投稿: uriuri | 2008年7月 8日 (火) 10時15分

「深イイ言葉」ですね(ーΩー )
入院中に、バイクの本を読もうかと
考えています。

その中の候補に入れようかな!!

投稿: さち | 2008年7月 8日 (火) 10時47分

穴ポコかー。
考えた事無かったですね…

自分が何でこんなに痛い目に遭っても
バイクに魅了されてるかと言うと

この世にあるもの全てが無常に感じますが、
バイクに乗ってる瞬間だけ
「今」を感じるからです。


…って、多分ネ(^_^;

投稿: よっち | 2008年7月 8日 (火) 14時18分

私も、よっちさんと同じで「今」を感じれるからかも・・・

でも・・・もう一つ。

「生きていた証」を1つでも何かで残したかったから(*^-^*)
これは・・・語ると長いので・・・(笑)

投稿: 女将 | 2008年7月 8日 (火) 16時56分

穴ぽこ・・・( ̄  ̄;) うーん
穴は確かに開いてるかも。。

というか文が大人だ。。
こういう文は小説を読めばかけるようになるのかな。
僕にはもう手遅れか(笑)

投稿: めろん | 2008年7月 8日 (火) 21時10分

何だか哲学チックな匂いが・・・・

「バイクと言う乗り物があって、乗ると楽しいから」ですかね?
登山と変わらないかな?なんて思います。(安直)

投稿: フロの飼主 | 2008年7月 8日 (火) 21時39分

斎藤純さん。いろんな活動されてますね。
http://rainyman.cocolog-nifty.com/
↑よく読んでます。盛岡に行きたくなります。

なんでバイクに乗ってるかって・・・?
うーーん。。。
出会っちゃったから。

投稿: naganoうさぎ | 2008年7月 8日 (火) 22時29分

穴ポコかぁ・・・空いてるんだろうな~
上手くは説明できませんけど(笑)

今、自分の中の「折れてはいけないもの・折られてもいけないもの」の一つがバイクなんだろうなぁとは感じてますけど…

なんか記事の趣旨とコメントがずれてるような・・・(ーー;)

投稿: HORI-G | 2008年7月 8日 (火) 22時44分

穴ポコ?
ずいぶん面白い表現ですね~(´∀`*)

ボニィ~の心の中にも空いてるのだろうか?
空いてても気付かないような気がするけど(爆)

投稿: ボニィ~ | 2008年7月 8日 (火) 23時20分

●てつさんへ

てつさんの「乗り続ける理由」
斎藤純氏の例えに近いんですね。
ゴールの見えない底なしの穴ですか。
もう、きっと降りられないですね、バイク!


投稿: エリミ | 2008年7月 9日 (水) 20時06分

●uriuriさんへ

「ボビーに首ったけ」
自分も読んでましたよ~っ!!
「彼のオートバイ、彼女の島」も好きでした!

投稿: エリミ | 2008年7月 9日 (水) 20時08分

●さちさんへ

入院ですか!?お大事にしてくださいね。
で、ゼヒこの本は読んでみてください!
バイクに乗りたくなりますよ~
あっ、あとがきも読んでくださいね。
「読書感想文の常套手段」
今回の記事、あとがきから結構パクってますから~っ(爆死

投稿: エリミ | 2008年7月 9日 (水) 20時12分

●よっちさんへ

穴ポコなんて、これ読むまで自分も考えたことなかったよ。
「今」を感じるから、、、か。
なんか分かるような気がするな~

自分は何でだろう、、、う~ん。。。
またこれだけでひとつ記事できそう(笑


投稿: エリミ | 2008年7月 9日 (水) 20時27分

●女将さんへ

女将さんも「今」を感じるから、ですか!
で、「生きていた証を残す」って!?
ぜひ教えて欲しいですね~、長くなっても(笑

投稿: エリミ | 2008年7月 9日 (水) 20時30分

●めろんさんへ

めろんさんにも、穴が開いてるんすか??
文が大人って、、、
めろんさんもオッサンになれば書けますよ~(笑
つか、さっきも書きましたが。
「読書感想文の常套手段」
今回の記事、あとがきから結構パクってますから~っ(爆死

投稿: エリミ | 2008年7月 9日 (水) 20時34分

●フロの飼い主さんへ

案外、「フロの飼い主さんと同じ意見」って方、
多いんじゃないですか~、きっと!!
いえいえ、決して安直じゃないですよ!

投稿: エリミ | 2008年7月 9日 (水) 20時37分

●naganoうさぎさんへ

おーーーっ、これはこれは!
ご本人のブログじゃないですか~!!
しかもコメント受け付けてるし!
しかもコメントちゃんと返してるし!!!
これはコメントさせてもらわないといけませんね~♪
この、斎藤純氏のチカラに頼りきった記事が、過去記事にうずもれてからですが(爆

出会っちゃったから、ですか~
でも、みんなそんな感じなんですよね、きっと♪

投稿: エリミ | 2008年7月 9日 (水) 20時41分

●HORI-Gさんへ

自分は穴が空いてるのかどうかすら分かりません(汗
「折れてはいけないもの」ってのも、なんか分かるような気がしますよね。
ダイジョウブですよ、HORI-Gさん、、、
記事の主旨なんてありませんので~っ!!(爆死

投稿: エリミ | 2008年7月 9日 (水) 20時46分

●ボニィ~さんへ

面白い表現でしょ??
自分もボニィ~さんと同じで、空いてるかどうかも分からないし、空いていてもきっと気づかないかも(汗
でも、これだけは言えます。
「ボニィ~さん、銅像フェチ!!」

投稿: エリミ | 2008年7月 9日 (水) 20時50分

難しい表現ですね~~、穴ぼこ・・・・私は穴ぼこから逃げるようにバイクに乗ってるかな?と思います。置いてきたものから、どんどん逃げていくんです。

私のバイブルは、よれよれになったマップルです(笑)

投稿: するめいか | 2008年7月 9日 (水) 23時43分

ちょっと表現は違うかも知れないけど
たまたまふと手に取ってぱらぱらと立ち読みしたバイク本の著者が
(お名前は失念。多分有名な方です)

「バイク乗りは誰でも心にお荷物を抱えている。
 でもそれに意識的に気付かないようなふりをしている」

というようなことを(だったと思う)書いていたのを思い出しました。
なんとなく理解できる気がしてふむ、と思ったのですが、
「穴ぼこ」はもっとなんというか分かりやすく、親しみやすいですね。

私の心にもでっかい穴ぼこがあります。
バイクで埋まるかと思ったけど埋まらない。
埋まらないからもっと乗りたい!
乗るたび深くなる気もする。
そんな循環みたいですよ(^-^)。
悪循環じゃなくて良循環。

生きることとバイクに乗ることってよく例えられるけど
すごく共感できます。

あ〜、何が言いたいんだっけ、私?・・・笑。

投稿: luvluv_bike | 2008年7月10日 (木) 00時24分

あっ・・・私もこの本で日記を書いたことがあります。
250ccへのこだわりの部分で納得したのです。
この方の小説はどれを読んでもバイクへの愛に溢れてて好きです。

投稿: 如月 | 2008年7月10日 (木) 14時20分

●するめいかさんへ

穴ポコから逃げるように、、、ですか!?
これまた難しい表現ですなぁ。。。
で、今も逃げてるんですね、きっと!(笑

バイブルが、ツーマプとは!!
実はエリミはツーマプ、1冊も持っていません(爆

投稿: エリミ | 2008年7月10日 (木) 23時03分

●luvluv_bikeさんへ

おーっ!!
このフレーズって何か聞いたことあるような気がしますね~!
穴ポコと同じような意味なんでしょうね、きっと!!

乗るたびに深くなる穴ポコ。
で、良循環っすか!
埋めようとあがいてはいないんですね~
luvさんのバヤイは。。。(笑

>生きることとバイクに乗ることってよく例えられるけど

そうですね。
自分の乗り方次第ですからね、バイクも人生も!


投稿: エリミ | 2008年7月10日 (木) 23時12分

●如月さんへ

えっ!!
如月さんもこの本、好きなんですね~♪
「暁のキックスタート」
「七番目の方角」
「ツーリングライフ」
「オートバイの旅は、いつも少し寂しい」など持ってますよ!!
ホント、斎藤純さんの本、好きですわ~

投稿: エリミ | 2008年7月10日 (木) 23時16分

ぢつは知りませんでした(汗)。<斎藤 純
読書嫌いなので知らなくて当然かもしれませんが、ヲイラ世代はやはり片岡義男になってしまうのかもしれません。(^^;

穴ボコ・・・面白い表現ですねぇ。
自分の場合、穴ボコを探すというより、穴ボコの中に居るので穴ボコの存在に気付いてないバイク乗りなのかもしれません。(苦笑

でも言われてみると穴ボコが見えるような気もします。
一生涯バイク乗りを誓った身としては、穴ボコを見失おうが埋まろうが乗り続けていたいと願うのみです。^^

投稿: けん | 2008年7月12日 (土) 22時36分

「暁のキックスタート」、古本屋で見つけたので、来週の3泊4日の出張のお供に買ってきました。
もう一冊「風と旅とオートバイ」も買いました。
読んだら感想をお知らせしますね。

エリミ♂さん程、上手くは書けないでしょうが(爆;

投稿: HORI-G | 2008年7月13日 (日) 00時01分

●けんさんへ

えっ!?読書嫌いなんですか??
そうは見えないですが(笑
で、やっぱり片岡義男なんですね~

実は自分もまだわからないんですよね、穴ポコ。
何回も読んでるんですが。
けんさんと同じで、穴ポコの中に居るからわからないのかも知れませんね。(笑

ひとつだけ判ってることは、「もう降りられない」ってことです(笑

投稿: エリミ | 2008年7月13日 (日) 19時35分

●HORI-Gさんへ

おっ!購入されましたか!!
「風と旅とオートバイ」、自分も持ってますよ!
「七番目の方角」の文庫版ですよね、確か!?
本のタイトルが変わったんですよ、文庫化で。
バイク関係の短編集ですが、これもいい本ですよ~
感想、ゼヒ教えてくださいね!
自分は感想文、上手くはないですよ~
↑↑上のほうにも書きましたが、なんせ「読書感想文の常套手段」、今回、あとがきからかなりパクッてますから~っ(爆

投稿: エリミ | 2008年7月13日 (日) 19時40分

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